トサノゼニゴケの観察場所が・・



近所ではゼニゴケよりもよくみられるトサノゼニゴケ。

決してめずらしいコケではないけれど
春になると桜前線と同じくらい気になるコケで
近くの群生地を毎年覗くのが楽しみでした。



雨の流れによって出来た小さな小さな渓谷は
2月下旬から3月上旬にかけての雨続きに
洪水状態(水たまり)になります。
1tosano3月

水没している子たちもおりますが元気そうです。

ゼニゴケの仲間は、雄器床(雄の傘)のてっぺんに水がかかると
精子を放出し、その精子は水のチカラを借りて
雌株の造卵器まで泳いでいくのだそうです。

なので、水没はかえって好都合なのかもしれません。
tosano3月


桜舞う3月下旬から4月上旬には
小さかった傘♂も葉状体が隠れて見えなくなるくらい立派に。
tosano4月

ちなみに。
手の指のように伸びた傘の端っこ(指突起)は
たまに成長し続けて、葉状体になることもあります▼
tosano change


コケって。つくづく不思議な生き物だと思う。





葉桜になる4月中旬から下旬には
傘♂の下から小さな傘♀が見られるようになります。
新鮮な黄緑がまぶしい!
tosano4月下旬

5月中旬
べっぴんさんに育った傘♀たち。
tosano5月中旬


トサノゼニゴケは雌雄異株なので、群生を見付けても
雄株ばかりだったり、またその逆だったりで
群生を見かける割合からすると、胞子体を見ることが少ないのですが
(受精してしなければ胞子体ができないため)

この場所には両方が揃って生育していたので
毎年胞子体を見ることができたのです。
tosano胞子体






その場所
小さな小さな渓谷が・・・

tosano_20140118221412959.jpg


すっかり埋まってしまいました ( ノω-、)


一昨年、昨年の集中豪雨で
小さな小さな渓谷は
子供なら足を引っ掛けてしまうほどの「溝」に
成長してしまい

最初のうちは、落ち葉が自然に詰まってきている様子だったのですが

おそらくこれは、管理をされている方が
あまりに深くなってしまった溝を埋められたのではないかと思います。

そりゃそうですよね・・。






小さな小さなトサノゼニゴケ渓谷は埋まってしまったけれど


近く(ほんの1メートル先)には
まだまだ生き残りがいます。

tosano2.jpg

この子たちがどうなって行くのか
埋もれてしまった子たちは復活できるのか??



今年もまた

桜の木の下で

桜を見ることを忘れてしまう春がやってきそうです。






今夜も寒くて「春」という文字が遠く感じられますが^^;









いつになくロングな投稿になってしまいましたが


最後までお付き合い下さってありがとうございました!





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musimegane

アート目線のコケ観察。
いきもののカタチは美しい。

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