宮崎県の固有種、オオヨドカワゴロモの保全活動に参加しました。

オオヨドガワゴロモはカワゴケソウ科カワゴロモ属の植物で1999年に新種として発表されたそうです。
「オオヨド」は、生育地が宮崎の一級河川「大淀川」の支流であることからその名前にちなんで付けられました。
▼真ん中あたりの緑色がオオヨドガワゴロモ。
「川衣」という名にふさわしく、石を覆うようにへばりついて生きています。

▼生育場所は光合成に必要な日光が得られる浅瀬~水際をチョイス。

▼水面上からは様子がよくわからないのでコンデジ(TG2)を半分水没させて撮影。
防水機能を信用していないわけでは決して無いのですが、ぼちゃんさせる時は毎回緊張(ё_ё)。

「川苔草」科という名前は、まさしくその通りで
川に生育する苔のような草(維管束植物)。
見た目がゼニゴケたちにそっくりです。
けれども葉状体はなんと「根っこ」。
ツノゴケのツノように突き出ているのが「葉」
そして黒くまるっとしたお団子は「蕾」なのです。
びっくりポン(・ω・)
「花」のつくりがよく理解できないでいると
M先生がメモ帳を取り出し説明してくださいました。

動画で解説されているお声を録音すればよかったなぁ・・
復習をかねて、先生のメモにちょこっと書き込み。
▼ふむふむ。こういうことらしい。

系統的には「オトギリソウ」にとても近いということで
全体的な見た目の違いにこれまたびっくりしましたが
そう言われてみれば蕾や種子のでき方がオトギリソウに似ているかも?
▼ご近所のコケオトギリ

この保全活動はかれこれ20年ほど続けられていて
内容はデッキブラシや箒で堆積物を取り払ったりゴミを除去したりするというもの。
葉状体の上をゴシゴシやっても平気だそうですが
日光が遮られると生きられないのです。
川石は、よく藻類などが薄く付いていてにゅるっとすることが多いのですが
(これでこの日はワタシを含め複数名が転倒(T_T))
このカワゴロモはざらついていて堅く、踏んでもすべることはありません。
日本で最初にカワゴケソウが発見されたのは
その特徴を知った学生が(後にハカセにおなりです)そういえば昔遊んでいた川に
そういうものがあった!!と思い出し調べたことがきっかけだったそうです。
▼全容。



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